ガラコンサートで歌ったばかりですが、先週末は友人の主宰するピアノサークルの発表会で、なぜか夫と二人、2曲ずつ歌ってきました。

なぜこんなことになったか説明すると長くなるので、思いっきり端折って書くと。

とにかく、ピアニストである彼女とある経緯で知り合って、そこそこ親しくなったので、以前から出演したいと思っていたものの伴奏ピアニストに当てがなくて諦めていた市の音楽祭の伴奏をお願いできないかと頼んだところ、快諾してくれた上に、だったら今度ウチのピアノサークルの発表会があるから、練習を兼ねて歌わない?、と言われたのです。

その話が出たのがガラコンサートの翌日だったか翌々日だったか。

なんとも急な話です。

とりあえず譜面をFAXで送ってくれと言うし、期間が短いのであまり難しい曲だとできるかどうか、と言われたので、じゃあイタリア古典歌曲にしましょう、ということになり。

彼女のリクエストにより、「Sebben crudele」になりました。

最初はこの曲ちゃんと覚えているか(覚えなおせるか)自信がなかったのですが、レッスンである程度時間をかけてやっていたので、練習してみたらすぐに思い出しました。

この曲と、元々自分で歌おうかな、と思っていた「Lascia chio pianga」をFAXで送ったところ「両方歌ってもいいんですよ」とのお答え。まぁ、どんな感じかわからないのでとりあえず一曲のつもりでいます、と答えておきました。

あ、最初に話があった時はもちろん私一人だったのですが、きっと夫も歌いたいだろうと思い、彼に声をかけ、友人にも「ダンナも歌っていい?」と聞くと、どうぞどうぞと言ってくれたので、夫も一緒に行くことになりました。

さて当日は、朝から会場に行って軽く彼女と合わせ、夫の方はテンポが(彼女の)想定より速かったり初見の曲を持ちこんだりしたのでちょっと大変そうでしたが、十分に対応してくれて助かりました。

昔は、合唱や歌の伴奏なんて、ある程度長くピアノをやった人や音大出身者は誰でも簡単にこなせるものだと思っていたのですが、そうではないということをここ数年痛感していますので、友人が水準以上に上手な伴奏を(しかも短期間の準備で)してくれることに安心したのでした。

昼食に出て帰ってくるとすでに人が集まっていて、間もなく本番が始まりました。

実にこじんまりとした発表会で、いわゆるホールではなく、ホテルの宴会場のようなつくりの会場で、出演者もひとケタでした。が、演奏内容は少数精鋭といった感じで、後半の数人は目を瞠るような立派な演奏を聞かせてくれました。

人数が少ないので1時間弱でいわゆる発表会は終了。その後ミニパーティーが始まってすぐに、私たちが歌う番になりました。

最初に私が歌い、夫が一曲歌い、と交代で結局2曲ずつ歌いました。

みなさん、思ったより熱心に聴いて下さったのでちょっと緊張しました。

そして、終わった後、知らない方ばかりなのに喜んで感想を言って下さる方が何人かいたのに感動しました。自分の歌を聴いて喜んでくださる方がいるんだ、って。

こんな機会を与えてくれた友人に感謝。



しかし、後で録音を聴いたら心底がっかりです。やっぱりここのところ練習不足なんでしょうね。音色が全然安定しないし、音程も甘いし、支えも足りません。こんな歌でごめんなさい、と言う感じです…。

さあ、心を入れ替えて、また練習しようっと。